「ヨザー起きろー。」

間延びした声と共に肩に手がかけられる。
そのとき既にヨザックは起きていた。
だが新妻に「起きて」と言われるこの状況をもうしばらく楽しみたかったので
狸寝入りを続け起きる事を拒否している。
「こら。起きてるのは分かってるんだぞ。」
ヨザックの眠りが浅い事は村田も承知だ。
上から降り注がれる声はどこまでも優しくて怒ってなどいないことが分かる。
それが更にヨザックを喜ばせるのだ。
可愛らしく肩を揺さぶって新婚さんに相応しい起こし方を一応やってあげた村田は
まだ足りないと言わんばかりに寝続けるヨザックに首を傾けて考えた。
おはようのキスをしてあげるのが定石なのは分かっているが
日本生まれの自分にはこっ恥ずかしいし、アチラの思い通りのテンプレネタで朝を迎えるだけではコチラがつまらない。

「…せいやぁっ!」

村田はとりあえず、鳩尾にかかと落としを喰らわせた。



ちをえていく 

−気にする



「酷いですよ猊下ぁ。初めての朝をかかと落としでぶち壊すなんてー。」
「いやーなんか乙女チックな君が軽く鬱陶しいなぁと思っちゃって。」
唇を尖らせたヨザックとは対照的に村田はケラケラと笑って牛乳を差し出した。
そうだった。村田は楽しいことが大好きでおかえりのチューなどのお遊びには
付き合ってくれるが本来は大味の男前であって夢見がちな乙女ではない。
えらく雑に水を切られたサラダもそれを物語っている。
それを食べ始めた本人がさして気にしていないのが男前だ。
サラダはえらく雑なのに目玉焼きだけは完璧な半熟。
村田の普段の食生活の偏りとレパートリーが薄ぼんやりだが分かった気がする。
「ヨザックってさ、普段どれぐらい食べるの?」
「は?」
「君が食べてるとこってあんまり見た事ないから。おかずは多い方がいいタイプ?それとも一品集中で堪能したいタイプ?」
どうやら村田にとってもこの新婚生活の最初の課題は料理らしい。
「そっすねー主役がドーンてあってあとは野菜とかが適当にあれば…ちょこちょこ違う種類の物を食べようとは思わないです。」
「乙女的には、色んな栄養を細かく取った方がいいんだけどね。」
「そうなのーでもグリ江ー恥ずかしながらご飯はがっついて食べるのが好きでー。」
「いつも昨日ぐらい食べるの?むしろ足りなかった?」
「いいえー昨日はちょっとお腹一杯になりすぎちゃったわよー。」
「大皿に6品は多すぎる…と。」
食事の途中にメモを取り始めてしまった村田を注意したいが
まだ昼を少し過ぎただけの時間から奮闘するであろう姿を思うととても注意出来ない。
この様子ではお鍋焦がしちゃった、の台詞も期待出来そうだ。
可愛いに決まっている。
幸せな時間は早く過ぎていくもので、食後のお茶を飲みながら
しかめっ面で今夜のおかずを考える村田を眺めていたら家を出る時間になってしまった。
のんびりその顔を眺めるよりももっと何か話せば良かったと後悔したが
はた、と明日もこの朝は来ることを思い出し、ヨザックは小さく感動した。
「でも行きたくねぇなー…。」
「ははは、許すわけないだろ。」
「はーい。愛するロビンちゃんの為に稼いで来ますよー」
「うん。ありがとう。いってらっしゃい、旦那さん。」

チュ。

玄関の前で小さくて可愛いいってらっしゃいのキスが貰えた。
まだ朝もやのかかる早い時間。
ご近所さんは未だ夢の中かもしれないので、いってらっしゃーいと大きな声で送られはしなかったがブンブンと元気に振られた手で充分である。

…こんなに幸せになれるならもっと早く求婚するんだった。

***

商店街は少し歩いた場所にある。
皿を返しにご近所を回ったら隣の奥さんと買い物に行く事になった。
主婦がついていればいい店の情報が手に入るだろう。
町でチラチラ顔を気にされながら一人で買い物をするより気も楽だ。
まるで上京したての田舎者のようにキョロキョロと辺りを見回しながら歩く村田は今夜のおかずを料理本の2ページ目から決めた。
冷蔵庫がないというのはなかなかに不便で、日持ちしない生の肉はその都度買いに行かなければならない。
干し肉にしたりと保存方法はあるのだが、まだ普通の料理さえマトモに出来ないので
それはもう少し経験値を積んでからにしようと思う。
ヨザックは危険な仕事が多い為、給料は割と良い。そのうえ副業でも稼いでいる。
最初にお金の使い方を少し間違っても生活が困窮する事はないだろう。
お財布の紐を握らせて貰ったとき、言葉は悪いが「この男は買いだ。」と思ってしまった。
同じ男として仕事でこれだけ稼いで来れる相手を尊敬する。

「今夜は何を作るの?」
「ボーボボ。」
某週刊雑誌で終わった連載の主人公の名前のようだが眞魔国では一般的な家庭料理である。
実は名前が面白かったので採用した、村田はそういう新妻だ。
肉と野菜をワインでよく煮込むだけの料理は、日本で言う所の肉じゃがで
男性に幸せな家庭を彷彿させるらしい。
「だったらまずお肉屋さんね。いい所を知ってるわ。」
「ほんと助かりますーなんか昨日からお世話になりっぱなしですいません。」
「私は美少年を連れて歩けるからとても気分がいいのよ。」
「美少年なんて実家の方じゃ言われた事ないんですけどね。」
「どんな美形ばかりの町なのかしら。美少年っていうのもあるけどロビンは猊下に似ているわね。眼鏡の形も一緒だし。」
「あー…それは言われたことあります。そんなに似てますか?」
すれ違う魔族達はみな一様に村田を振り返っている。
昨日は言われなかったが彼女も大賢者に似ていると思っていたようだ。
村田自身、何度も街を訪れているのでその辺りは覚悟していた。
写真までこの国の技術が及んでいないことが唯一の救いだ。
「眞二チにあった肖像画によく似てると思ったの、でもそうね、猊下はもっと精悍で近寄りがたい感じだったわ。ロビンはどっちかって言うと親しみやすくて可愛らしいけど。」
「僕もカッコイイ方がいいなー。男が可愛いって言われても微妙ー。」
眞二チは上手い事村田を勘違いしてくれたようだ。
公の場では村田も大賢者然として人を寄せ付けない空気を出していたので
精悍で氷のような鋭い美少年に画かれてしまったのだろう。
きっと魔王の方は愛らしい美少年にされたに違いない。
片方が愛らしくて太陽。もう片方が凛とした月。バランス的にも最高だ。
内心ハラハラしながら軽い口を乗せ唇を尖らせるとソフィーは笑ってその話をやめた。



「すいませーん。この肉、バラと塊200ずつ頂けますかー?」

丁度肉の解体をしていて下を向いていた肉屋の息子は、若い男の声に珍しいなと思った。
そしてその注文から今夜の夕飯がボーボボであることが分かった。
「はいよー。今すぐ…。」
雷が落ちた、というわけではない。
しかし小動物を見たときの心が温かくなるあの感覚でもない。
少し年下と思われる少年は今まで見た事もない美少年だったのだ。
ただただその美しい造作に驚いてしまった。

何を喰ったらこう育つんだ?

「ん?」
「すまねぇ。見ない顔だったから。」
「昨日お隣に越してきたロビンよ。可愛いでしょ。」
「カッコいいって言って下さいよ。」
顔見知りの主婦の存在に彼は今気が付いた。
それぐらいこの美少年はインパクトが強かったのだ。
一瞬絵の中から出て来た幻かと思ったが彼には足もあるし
袖から出ている手は骨ばっていて柔らかくなさそうだ。
声は高めではあるがしっかり男の声で鳥のさえずりとは言えない。
整いすぎた顔の造りのわりに屈託なく笑っている。
「俺もお前はカッコイイより可愛いだと思うぞ?」
「お兄さんまで。同じ男ならカッコイイって言われたいの分かってくれると思ったのに。」
「生憎、俺は可愛いなんて言われたことがないもんでね。お前いくつだ?」
「82。」
「やっぱ少し下か。まぁ気にすんなよ。あと10年もすりゃ肩幅だって変わるだろ。」
「慰めが切ないのは気のせいですかね?」
「気のせい気のせい。」
「二回繰り返したな?気のせいではないようだ。」
「人の優しさは有難く受け取っておくもんだぜ。」
「気休め言われてもなー。」
キレイな顔が少し拗ねてガックリと頭が擡げられる。
ツンケンした方が似合いそうなのに自分と変わらない位置に居る気がするのを
肉屋の息子は妙に気に入った。
しかも今夜の夕飯がこの店の肉で作ったボーボボ。明らかなる庶民。
首都のここではキレイな女も可愛い女も腐るほど存在するが
こんなに地に足がついたキレイで可愛いものは初めてだ。
「ほらよ、これはオマケだ。」
「えっいいの?やった。ありがとう。」
「あら。アンタいつもはおまけなんて婆さんにしかやらないじゃない。」
「引っ越してきたばかりなんだろ?これからもご贔屓にと思ってさ。」
彼にも何故串に刺さった肉団子のおまけをつけてやろうと思ったのかは分からない。
しかし受け取ってすぐ大口を開けて噛み付いている少年を自分が気に入ったことだけは分かった。
「また来いよ。」
二ッと青年に笑みを向けられたことを村田は素直に喜んだ。
奥様方も魅力的で話せば楽しいが、やはり同年代の男友達が欲しい。
二ッと少年らしく笑い返し店を後にした村田と、美少年の背をニコニコ送り届けた彼のウキウキは同じ物ではない。

問題は村田が人妻だという会話がなかったということだ。
ちなみに、肉屋の息子は未だ恋をしたことがない。
彼は自分の仕事に誇りを持っており、今のところ食肉以上に
興味を惹かれる女性が現れないのだ。
ただ彼は、今日不思議な生き物を見つけた。
誰かは言うまでもない。

***

「あぁ、あの肉屋の息子なら知ってますよ。もう年頃だってのに結婚に興味がないらしくて大将が困ってやした。」
「へー。いい人そうだからモテるのかなーって思ったけど。」
「何かにこだわりがありすぎる男ってのは倦厭されるもんですから。」
「渋谷の野球バカと一緒ってことか。」
「仕事が楽しくて女と居るのが面倒ってのもあるんでしょ。」
「僕は仕事が楽しくてもキレイな女性はいつでもカモンだけどなぁ。」
火が通っているか心配で煮過ぎたボーボボを頬張りながら村田が言う。
魔王もそうだが、村田の言葉にはたまに謎の単語が入って
意味が分からないことがある。
雰囲気で分かるので今まで流していたが、結婚を期に村田の母国語を覚えるのもいいだろう。
彼が眞魔国の料理を作ってくれるように、ヨザックも地球を知り
村田が暮らしやすいようにしてやりたいと思う。
「今の絶対にいい意味じゃないですよね。ちゃんと訳して言い直して下さいますか?」
「キレイな女性ならいつでもどんと来い。」
ぐっと親指を立ててわざとらしく片目を瞑る村田にヨザックは笑った。
こういう台詞を大袈裟に言う者ほど上手く女を口説けない事を彼はよく知っている。
また村田は自分と結婚はしたが男性が好き、というわけではなく
むしろ無類の女好きなので肉屋の息子の存在も特に嫉妬心をかられたりはしない。
すんなり街に溶け込んでいく村田にヨザックは不安げな魔王の顔を思い出した。
「俺は大変でしたよ。行って早々坊ちゃんに呼び出されて猊下は?って。」
「半日足らずで何を報告しろって言うんだ渋谷。バレてたらとっくに撤収してるだろ。」
「今朝も走るついでに家に行くって隊長を困らせたそうですから。」
「どんだけー。渋谷ってやっぱ渋谷家だったんだなぁ。」
「ねー。グリ江、新婚生活の報告が義務付けられそうで怖いわー。」
「よし。僕が官能小説風に生活を書き綴ってやろう。次の日から渋谷はヨザックを呼び出さなくなるに違いない。」
「それを書く為には官能的な行為が必要ですよね?」
「一緒に風呂でも入る?」
ヨザックがあえて爽やかに笑って見せると、村田も爽やかに微笑み返した。
新婚さんの醍醐味。愛し合う若い二人が一つ屋根の下。
他の人間の話に興じるよりキスがしたい。
そうと決まれば話は早い。二人は鍋の残りを素早く、しかししっかりと味わった。



「ぅ……くっ。」
「…ロビンちゃん。」
もしも隣に聞こえたときの為に偽名で呼ばれると村田はいつもと違う響きにぎゅっと目を瞑った。
村田は感度は悪くないが大袈裟な喘ぎ声は出さない。
快楽を堪える為の呻くような音と一生懸命な息継ぎの音。
息遣いだけ聞いていれば村田も施す側と言ってもいいだろう。
ヨザックにはそれが同じ男としてよっぽどリアルに感じてくれている風に見える。
実際、自分が村田と同じようにイイ所を握られたってアンアン喘ぐとは思えない。
息を詰めて歯を食いしばりたまに溜息を吐く程度だと思う。
挿れるとなるとまた別かもしれないが、とにかく村田の痴態はやたら生々しいのだ。
繋がった部分を指でなぞりあげ、尻を揉み込み腰を撫で回すと
村田はビクビクと震え、濡れた髪に顔を寄せヨザックの耳を捜し当てて噛んだ。
「ロビンちゃん。痛いっすよ。」
「…なんか、ヨザのどっか、噛みたい。」
掠れて熱を持った低い男の声で言われてメチャクチャにしてやりたくなった。
抜けるギリギリまで腰を持ち上げ一気に引き下げると村田の喉が鳴る。
揺さぶりながら、彼にされたように耳に噛み付いて荒い息を直接響かせると
村田は顔を背けてそれを嫌がった。
追いかけて再び噛み付きしつこく水音を立てて嘗め回す。
村田の耳から白い首にかけて唾液が伝っていくのが卑猥だ。
締め付けがキツくなって思わず呻いてしまったが
ヨザックのその声にも村田は感じてしまっている。
当初は浴槽の中で向かい合ってヤったら村田の普段ない反応がよく見られて
いいだろうと思ったが、火がついてからは床に手を突かせて
後ろから獣のように犯してやりたいだとか、思い切り開かせた脚を上から押さえつけて自分の思うが侭に抜き差ししてやりたいと思う。
今から抜いてやり直すことは出来ないがヨザックは多少乱暴に村田を揺さぶった。
浅めに張られた湯が波打つ。
ヨザックが動きを激しくするともう村田は必死にしがみ付くしか方法がない。
いくら村田が男で、そういう知識も蓄積されているとは言え
半年ほど前に初めてヨザックに抱かれた彼にはまだやり返すほどの技術も余裕もない。
最終的にはされるがままで恥ずかしさと快楽を懸命に堪えるだけになる。
セックスは好きだが最終的にされるがままの状況まで追い詰められると
村田はいつも恥ずかしくなってくるのだ。
自分だけ余裕がなくて、全部しっかり見られているような気がする。
「う…ヨザ……もう…あっ。」
イって、と切羽詰った声で言われると我慢してもう少し翻弄してやろうと思ってしまうが
苛めすぎて泣かれたり明日の朝真っ青な顔で無理されりたりするのは真っ平ゴメンだ。
「ロビンちゃん、俺の耳、噛んで舐めて。」
「ぅ、ん?耳、好き…なの?」
もう幾度となく繰り返した行為の最中に舌っ足らずに聞いてから
村田はかぷっと耳に噛み付く。
一生懸命耳を舐める舌の動きは、本音を言ってしまうと
子猫がじゃれている程度の刺激にしかならなかった。
しかしコトの最中とは思えないギャップにキュンときてうっかり高みに上りかけてしまう。
「っアンタのそういうとこ、ヤバいんすよ。」
ゾクゾクと背中を電気が走ってヨザックは一層深く自身を沈めた。

***

「ねぇ猊下。やっぱり官能小説はやめましょうや。」
「なんで?絶対に面白いよ、渋谷のリアクションが。」
眠い目をこすっている村田の頭を枕として差し出している腕を曲げて撫でる。
一度瞼を閉じて掌の重さを捉えた村田の額にキスして苦笑する。
「猊下のかわいーところを他のヤツに教えたくないなーって。」
「まぁ僕も自分が感じてる様なんて報告する気ないけどね。アッチも想像したくないだろうし。正直、お互いにお互いの性的な部分は知りたくない。」
「坊ちゃんの性的なって…プー閣下とはまだなんしょー?」
「だから想像したくないんだってーあの爽やか少年の渋谷が息を荒くしてって、なんか微妙だと思わないかい?」
「さぁ…俺にはさっぱりぽんです。」
「ウェラー卿の色事を事細かに想像してみるといいさ。特に相手のボタンを外すとこが最高に微妙な気分になれるよ。」
「……あー。俺も知られたくないし知りたくないっすわ。」
「だろー。近しいからこそ突っ込みたくない領域なんだよー。」
村田の言葉がむにゃむにゃと鈍くなって、ヨザックの腕の付け根に額を押しつけはじめる。
この話はもう止めだ。本格的に眠くなってきた村田を抱き締め直してやると
すぐにすぅすぅと寝息が聞こえてきた。
ヨザックは暫く村田の髪を撫で、寝顔を眺め続けた。
この安心しきった寝顔も、可愛いいってらっしゃいのキスも
少し硬い肉の味も誰にも教えてやりたくない。
自分だけの世界に村田を閉じ込めておきたいくらいだ。
そんなことをしたら村田が潰れてしまうので願望だけで留めておくが
許されるならずっと腕の中に抱き締めていたいのだ。

とりあえず、二人は幸せですと伝えておこう。



翌日、魔王陛下は適当な報告の中から親友のポジションを
肉屋に取られるのではないかという心の狭さを発揮してヨザックを困らせた。



2008.02.14

ある程度周りと生活の土台を建てるまで事件を起こせないのが難。
ぶつ切りで意味のない話を暫く続けないとね。早く事件起こしたいのになー…。
考え付くネタがどれもある程度進まないと出せないという(笑)

↓心の狭さ。
「えっもう街で友達出来たの!?なんだよーそのうち俺より街のヤツと遊ぶ方がいいとか言い出しちゃうわけ!?そりゃ俺は村田に無理矢理草野球のマネージャーやらせたりクーラーボックス持たせたり大賢者のときは仕事手伝わせたりしたけどさ!けど俺だって村田の為に心砕いてるんだぞ!村田の親友は俺なのに!」
「もう坊ちゃーん。猊下は俺のなんすから熱過ぎる友情もいい加減にして下さいよー。」
「この浮気者ぉ!親友だと言うから黙っていてやったのになんだその嫉妬丸出しの台詞は!!!」
「やれやれ…当分血盟城は荒れそうだな…。」

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