6000HITゲッター藤夜さまにお捧げ致しま…おおおおお捧げ物なのになんつー馬鹿な…///
すみません、こういう単純で阿呆な思考回路しか持ってなくてすみません///
妄想上は二人とも服を着ているのですがお好みに合わせて脳内で剥いたりして頂ければと思います。
6000番踏んで下さって本当にありがとうございました!
これからもよろしくお願いしまーす!!!
吉田蒼偉
Continueサァァ…という静かなノイズに雫の音が不定期に混じる。 窓から差し込む光は弱く、その部屋の輪郭は確かにいつもより冷たく見えた。 「猊下、お願いですから行かせて下さい。」 「ダメだ…行かせない。」 僅かに身を捩るそれさえも許さないとキツク締め直された腕。 隙間なく合わされた身体を更に寄せ温もりを求める相手にヨザックは溜息を吐いた。 雨の音に掻き消される事なくそれは少年の耳に届く。 「ずっとこのままで居たいってあのとき言ってくれたじゃないか。」 「そりゃあんときはそう言いましたけど。」 「じゃあもう少しこのまま…。」 自分の胸に頬をあてている村田の声が生暖かく伝わる。 寝台に深く潜り込み外の世界との別離を謀ったところで、それは永遠にはならない。 彼が執務に現れなければ不審に思って使いの者が出されるだろう。 寝台に二人で入っている所を見られたらそれこそこの腕は二度と村田を抱く事が出来なくなる。 しかし少年の腕を簡単に振り払えない事も事実。 背中を抱き同じように頭の天辺まで布団に潜り込むとそれまで動こうとしなかった村田が ヨザックの首に腕を巻き直し寝台を下がっていく身体をずり上げて瞳を合わせた。 無言のまま拘束された首を斜めに誘導されて光の遮断された暗がりの中で村田の上に圧し掛かる。 彼に全体重をかけないように肘を付いたヨザックは再び溜息を吐いた。 「ずっとこのまま出て行かないつもりですか?」 「いいじゃないか…今日ぐらいキミとこうしてたって。」 チュ、とわざと音を立ててキスを仕掛けてもヨザックは囁き返さない。 それでもキスを繰り返していると厚い唇が少しだけ開いた。 隙を逃さずに舌を差し込み捕まえるとそれは絡め取られ交わり始める。 「ん……ふ…っ。」 「…。」 「は…ヨ、ザ。」 しなやかな脚までもが自分に絡まり、振り切ろうとすれば舌を甘く噛まれ いつもの村田からはおおよそ考え付かないような積極さに、思わず眉を潜める。 「行かないで…?」 「…猊下。」 唇がまだ触れ合う距離で呼ばれ、吐息の温もりにうっとりと村田が目を閉じた瞬間 ヨザックは彼の肩を掴み自分から引き剥がした。 「っ!」 「すみません、猊下。」 「裏切り者ぉー!」 「なんとでもおっしゃって下さいよー。寒い寒いって煩く言うくせに火を入れさせてくれないなんて…。」 「違う!火は入れて欲しいけどキミが出てったら寒いから!あーもう!キミが出てったときに入った冷気が…!」 「大袈裟な…俺だってねー温もった床は大好きですヨ。でも男には行かなければならんときが来るんです。」 「じゃあ今日は一日グリ江ちゃんで居てくれ。」 「分かってないのねぇ猊下。女こそ愛しい方の為に冬の朝でさえ早起きするのに。」 「僕は今ご飯よりキミの温もりが欲しい。」 「寒い日だけそんな風に言われたって嬉しくないわ、つーん。」 「理由はどうあれ恋人がずっとくっついていたいと言うんだぞ?ふふ、猊下は本当に寒がりですね… 俺が居ないともうダメな身体になって…とかなんとか言って寝台で不毛な一日を過ごしてやろうとか思わないのかい? それが正常な男ってもんだろう?キミは息子にまで女性の心を持たせているのかい?」 「なーに言ってんですか。そういう方向に持って行こうとしたら絶対に抵抗するでしょう?脱ぐと寒いとかなんとか言って。 服に手ぇ突っ込むことすら許されない俺は拷問されてる気分ですよ。」 「抱き締められるだけで僕は満たされるのに!キミは違うのか!そこに愛はあるのか!」 「それじゃ猊下の息子だって大人しすぎて機能してないじゃないですか。むしろ俺は恋人を防寒具にする貴方の愛を疑います。」 「すーきーだーよー!だから早く戻って来ーい!」 自棄に聞こえる愛の言葉に肩を竦めてからカシャカシャと火掻き棒で暖炉を整える。 外は雨、春にしては寒いがあそこまで頑なに出て行きたくないと思うほどではない。 寝台の上には丸い固まりが出来ている。きっと身体を小さくして震えているのだろう。 筋肉と脂肪が足りないのか、育った環境のせいなのか、村田は寒さに弱い。 「猊下ー貴方の防寒具が帰還しましたよーめくりまーす。」 「おかえり!待って…っ!!!」 「ドコ行くんですかぁ?」 「うわ!ヨザ冷た!冷たくなってるよ!なんてこった!少し離れただけでこんなに冷たく…!つうかはーなーせー…!!」 火を入れるという大儀を果たし帰還した愛しの防寒具に迷わず抱きついた村田は 思いの外冷えた相手に身体を大きく跳ねさせ、すぐさま別れを切り出した。 寝返りで離れてようとする腹を冷え切った手でホールドされ抱き寄せられる。 首筋に落とされた冷たいキスにショックを隠しきれない。 逞しい腕を押して脱出を試みるも冷たくなったヨザックが行かせまいと逆に締め付けてくるばかりである。 身体を挟むようにのっかってくる脚が足首に触れ、冷たさに膝を折った。 村田の面積が、小さくなっていく。 「離しちゃっていいんですか?今日はずっとこのままなんでしょう?あー猊下はあったかいっすねー。」 「そんな冷たいほっぺた寄せるな…!僕は悲しいよ!こんなに簡単にキミが冷え切ってしまうなんて! さては僕のこと愛してないんだな!?愛もこんなに簡単に冷え切るんだろう!そうなんだろう!」 「俺は冷え切った心を猊下に温めて欲しいわけですよ。俺が好きなら温めてくれますよねぇ?」 「やめ!本当にやめ!手ぇ冷たい!」 肘で鳩尾を突かれたところで、村田の力では蚊の刺す…といったところだ。 ヨザックは少し考えたあと肩を竦めてから冷たい身体で力一杯村田を抱き締めた。 当然、村田は逃げ出そうと前に力を働かせる。 そこで、ヨザックが手を離すとどうなるのか。 前に転がる村田、その先は彼等の体温の恩恵を全く与っていない シーツの氷上。 「ただいまヨザック!!!!やっぱり僕、キミが居なきゃダメだ!!!!!!」 「おかえりなさい猊下。俺の想いが通じたようで嬉しいです。あれ、ほんの数秒でしたのに足の先が冷たく…。」 寝台での茶番とお庭番の反撃はここからである。 2007.04.186000HITゲッター藤夜さまにお捧げ致しま…おおおおお捧げ物なのになんつー馬鹿な…///
すみません、こういう単純で阿呆な思考回路しか持ってなくてすみません/// 妄想上は二人とも服を着ているのですがお好みに合わせて脳内で剥いたりして頂ければと思います。 6000番踏んで下さって本当にありがとうございました! これからもよろしくお願いしまーす!!! 吉田蒼偉 |