生きたいよ -2


「バニーガールだー。」
「まぁこの辺りは公式サイトにも載ってるイベントだがな。」
コントローラーを握る村田の隣で膝にパソコンを載せた勝利が解説をしている。
部屋の主の俺はベットの上で週刊ベースボールをめくっていた。
なんかおかしくない?村田は俺の友達だけど?っていう疑問は
とっくの昔に投げかけて打ち返された。
二人して俺が一番と寒い台詞を吐いてくれるけど二人が揃うと俺は完全に蚊帳の外。
俺には二次元の女の子に萌える趣味がないので
蚊帳の外はむしろ有難いが、雑誌も二冊目の野球小僧に移行すると
退屈で眠くなってくる。
「なー、それ時間かかんのー?」
ふあ、と欠伸を噛み殺さずに聞いてみると村田は勝利に聞いた。
「かかるんですか?」
「お友達は誰のイベントを一通り見たいんだ?」
「えーっと…じゃあハルヒ。」
「じゃあってなんだじゃあって!あーやをバカにしてのか!」
「してませんよー。でも原作微妙にしか知らないんですもん。」
勝利の膝のパソコンに手を伸ばして攻略しやすいキャラを村田が探し始める。
が、どれも面倒臭そうだったのか、村田は首を傾げた。
「別に誰か落とせなくてもいいから1周目はなんとなーく流れで見たいんですよ。」
「なんとなーくやると戸惑は何も起こらん。イベントや作業は繋いでいかないと。」
「えー?じゃあ僕最後のゲームを育成にしたい。」
「よし分かった。」
「時間かかるのなー。はいはい…なんか喰うもん持ってこよう。」
「見る気になったんだな?」
俺が食い物を持ってくるときは観賞モード、と熟知している勝利が目を光らせた。
村田が勝手にゲームを進めているが勝利の中では
俺の行動の方がゲームより気になるものらしく、返事を待っている。
「見るけど。俺はやんねーしリアクションもとってやんねーからな。」

兄の嘆く声を無視して部屋を出て溜息を吐く。
昔は俺もヴォルフみたくブラコンの気があったらしいが
俺のブラコンを遥かに越える勝利のブラコン具合に
こうなってはいけないと幼いながらに気付いたんだ。
冷蔵庫を開け、村田がお土産にと持ってきたどっかの有名プリンを頂く。
「ゆーちゃんお風呂上りに食べるって言ってなかった?」
「気が変わった。」
「もう、お行儀悪いことしないで。」
冷蔵庫の前で立ったまま蓋を開けて一口だけ食べる。
プッチンプリンとの違いがよく分からない。
俺はデザートを選別出来る舌を持ってないようだ。
「健ちゃんにしょーちゃんを取られて拗ねてるの?」
「しょーちゃんに健ちゃんをだろ普通。」
「ゆーちゃんがそう言うなら両方なのね。」
おふくろが楽しそうに笑っている理由はなんとなく分かっている。
俺だって驚いてますよ。高校二年生でまさかのブラコン復活なんて。
渋谷家の遺伝子をこんなに呪ったことは未だかつてありませんね。
「そうだ。丁度お風呂が沸いたから健ちゃんから入って貰って。」
「んー。」
「はい、でしょ。」
「はいはい。」
「ゆーちゃん。」
説教が始まる前に廊下に退散。逃げるが勝ち。
階段を上がりながらあの感じじゃ俺が先に風呂じゃねーの?と
プリンに手をかけたことを後悔した。

自分の部屋を開けると二人が同時に感嘆の声をあげている。
ショートカットの女の子を男が肩車していた。
ああそうだな、俺もそれはやってみたい。顔の横に女の子の太腿な。
「村田ー風呂お前から入れろっておふくろが言ってんだけど、どうする?」
「マジで?あー…ジェニファーさんが言うなら入って来ようかなぁ。」
「セーブしておいておくか?」
「渋谷。」
「あ?」
「やっといて。ラストの前まで。」
当然のように言ってカバンから着替えのジャージを漁る村田。
お前あれか、友達を家に呼んでドラクエのレベル上げさせるタイプか。
「しょーちゃん、これいいのか?」
「お兄ちゃんはゆーちゃんが隣でゲームしてくれるならAボーイとしての大切な何かを捨てられるぞ。」
「うわ。弟しては捨てて欲しいけどなんか微妙。」
「じゃーよろしくね。これを機に渋谷も二次元に目覚めてみれば?新しい自分に会えるよきっと。」
「もういい、もういいから行け。」
どんなに突っ込んでも変わらないのは村田も同じだ。
村田と付き合うにあたって勝利との暮らしが役立つとは思わなかったぜ。
「ゆーちゃん、お兄ちゃんの隣ぃー。」
「気持ち悪い声出すなよ。」
村田が居た場所に座りはしたが、俺はプリンを食ってるからコントローラーは握らない。
勝利も握らせようとしない。

「誰落とすことにしたの?」
「この子だ、名前は長門有希。ちなみに人間じゃない。」
「え?じゃあなんだよ。」
「対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェース 、宇宙人の分類だ。」
「へぇ。」
突っ込むと面倒臭そうなので分からないけど分かった振りをした。
俺はどっちかって言うとこのリボンの子の方が好みだな。
高校って入ってみるまでは俺もこういう、女の子との触れ合いを期待してたんだよ。
野球部の練習漬けじゃなくなりゃクラスの女の子と帰る方向が同じで
あ、じゃあ一緒に帰る?的な展開になりゃしないかとかさー。
「ゆーちゃん、今なんか妄想してるだろう。」
「ぶっ、なんだよ急に!」
「そんな顔をしていた。妄想族の俺には分かる。なんだなんだ、お兄ちゃんにも妄想プリーズ。」
「プリンならやるよ。」
「ゆーちゃんからのアーンで食べたい。」
「ああそうですか。」
鬼太郎も驚きだな、その妄想アンテナの精度は。
俺にもオタクの素質があるんじゃ、という恐ろしい可能性には気付かなかったことにしてプリン掬って突き出すと勝利は驚いた顔して止まってしまった。
いつもならしない、という自覚はあるが
そういう顔されるとこっちだって気まずい。
何か突っ込んで来るか、と構えていたら勝利は何も言わずに口を開けた。
テンション上げて貰った方がむしろやりやすい。
鬱陶しいフリも投げやりなフリも出来る。
「ありがとう。」
「…どういたしまして。」
「昔、ゆーちゃんが俺に食べさせるって煩くてただおやつ食うのにえらく時間かかったことがあったな。」
俺がなんとなく気まずくなってたら勝利が昔話に目を細めた。
ギュンターと同じで俺と居ると壊れるけど、勝利は本来
歳より落ち着いていて穏やかに話す奴だった。
久し振りに勝利が兄貴に思える。
この頭も顔もいい出来すぎた兄…いや、オタク部分はマイナスしとくけど、とにかくデキる兄を慕うブラコンの弟でなくなった理由は他にもある。
俺が素っ気無くなった所で、勝利の鬱陶しい愛情は揺るがない。
お兄ちゃんは無条件で俺を愛してくれるってのを疑ったことはない。
コイツに彼女が出来たとしても弟の俺が蔑ろにされるとは思えない。
村田が弟に採用されたとき少なからず俺はショックだった。
勝利の弟は俺一人を勝利が裏切るなんて誰が予想するっつーんだ。
ブラコンだな、間違いなく。見事、健ちゃんにしょーちゃんとられたよ。
渋谷家の家族愛遺伝子に心中溜息を吐いたが
俺は村田からようやく戻って来たお兄ちゃんとの話を打ち切ることは出来なかった。
「なんで俺そんなことしてたんだっけ?」
「お友達の家で赤ちゃんが離乳食を食べさせて貰ってるのを見て帰ってきたんだ。」
「それで勝利に?」
「そう。お兄ちゃん食べてって。一口二口で満足すると思ったらそれがなくなるまでずっとでな。夕飯も。次の日の朝もだ。」
「おふくろとか…止めないか。」
「止めるわけがないだろう。フラッシュの嵐だ。ゆーちゃんは可愛いけど恥ずかしいのもあって複雑な気分だったよ。」
「今は勝利が食べさせようとしてくる癖に。」
「食べさせてやる側の方が楽しいだろ?」
「まぁ…恥ずかしさはやってやる方がないけど。」
「お兄ちゃんにもう一口アーンしてくれて構わないぞ。」
「うっせーよ。村田にして貰え。」
俺が慣れない事をして照れたり戸惑ったりしているのを察したのかしょーちゃんはいつもの鬱陶しいお兄ちゃんに戻ってくれた。
いつもこういう穏やかな兄ちゃんだったらいいのに。
玉にキズと言うか、誰が勝利をオタ道に引き込んだんだと弟としてシメに行きたいね。
「双子に左右からと言うのもいいな。」
「いつの間にそんな仲良くなったんだ?」
「お友達か?なんか懐いてくるからあやしてるんだ。俺は根っからのお兄ちゃん気質な上に渋谷家だからな。」
「…同情してんの?なんかそれ嫌なんだけど。」
村田の家のことは勝利もおぼろげだが知っている。
可哀相とか思って構ってるんだったらやめて欲しい。
勝利をとられるのは嫌だけど、村田をちゃんと可愛がってないのも嫌だ。
じゃあどうなって欲しいんだ?と壁にぶち当たり唸り声を上げる。
勝利にこの中途半端な我儘をどう伝えればよいのか。
言ってからではなんだけど、勝利はそんなことしない奴だ。
「同情などしとらん。アイツは自分家に愛がないなんて思ってないだろう。ベタベタはしなくてもそれなりに愛されてる。分かってても人恋しくなるのが思春期なんじゃないのか?真意は分からんが俺は同情で弟を増やすほど痛いヲタではないぞ。いや、今のは語弊があるな痛い男ではないと言っておこう。」
俺だったら、俺がそんな風に思う奴だと思ってんのかって言い返しちまう。
ヴォルフとかが相手だったら、確実に。
自分の口の軽さを恥ずかしく思ったけれど
勝利が村田をちゃんと可愛がってることと怒られなかったことに安心した。
「弟を増やすという発想がもう痛いオタだと思うぞ。」
「何を!?人類みな兄弟という言葉をゆーちゃんは知らんのか!?」
「それだとまた意味あい変わるだろうが。」
…さっきまでお兄ちゃんに見えた勝利がもうタダのオタクだよ。
悶えるな。横で悶えるな。分かったよ、俺もやるよ。分かったから。

「ゆーちゃん!もっと長門を見て!目線を合わせてやれ!」
「目線!?え?うわなんか下がった!」
「長門ぉおおおおお!!!!」
「わぁ、楽しんでるねぇ。」
「ご、ごめん村田。なんか数値を下げちまったっぽい。」
勝利とゲームを割と楽しみだしちまってた俺は
目線1つは恋愛でも命取りなんだと突きつけられて凹んだ。
これじゃ現実世界で彼女が出来る筈ない。
「ゆーちゃんのせいじゃない!兄の俺が事前にきちんと教えてやらなかったんだ!」
フォローは嬉しいけど彼女との初デート前に必死に勝利にイロハを教わる自分を想像して余計に凹んだ。
風呂上りの村田は小首を傾げる。
「じゃあお兄さんは土下座ね。」
「何サラッと屈辱的なこと言ってんの!?」
「渋谷の為ならするかと思って。」
「…ゆーちゃんの為なら俺は!」
「しなくていいから!勝利!しょーちゃん!お兄ちゃん!俺の為に風呂入って来い!」
「!!!お兄ちゃん、今すぐ入って来る!!」
一目散って逃げるときの言葉だけど、今の勝利は自発的でも一目散に見えた。
カッコよく言ってやると一陣の風のようだった。
一陣の風ってどういう意味かはあんまり分かってないけど。

「渋谷も結構ブラコンだよねー。」
ベッドに腰掛けてプリン食いながら村田がケタケタ笑う。
風呂入ってたクセに見てたみたいに言うんだな。
今日じゃなきゃ違うと否定してやったんだが、俺は嘘を吐くのが苦手だ。
「おう、俺は渋谷家だからな。」
不貞腐れた風になってしまったが認めただけいいだろう。
俺の言葉に一度目を丸くした村田が眩しげに目を細めなおす。
その顔はお兄ちゃんが羨ましいのか、俺達を微笑ましく思ってるのかのどっちかだろう。
「便利な言葉だなぁ。」
「お前も使っていいぞ。村田家と併用で。」
「村田家ってどういうときに使うのさ。」
「朝昼晩がコンビニだったとき。」
「健ちゃんどんな食生活してんのー?」
「村田家だから。ほら使えた。」
「使えたけどなんか嫌だよ。エリートという意味で使いたい。」
「…また模試一位?」
「いやぁ、僕村田家なんでー。」
「すげームカつくんですけど。」
「村田家の人間は基本的にムカつく人種さ。ただ、そうなる為の努力は惜しまない。父さんも母さんも、僕も。」
なるほど。それが村田家の誇りか。
会えない時間も誇りなわけだ。
村田家は互いの頑張りを離れていても認め合える一家なわけだ。
そうか。そうなのか。
「渋谷、早くエンディングまでいってよ。」
「勝利居ねぇと分かんねー。」
「パソコン勝手に弄っちゃマズイ?」
「そこだけならいんじゃね?」
ズルズル腰から降りてきた村田が置いてあった勝利のパソコンに触れる。
俺はてっきり現状と攻略を照らし合わせてくれるんだと思ったのに
村田は迷わずウィンドウを小さくして新しいのを出した。
ホームがニコニコ動画になっているのが痛い。
「村田?」
「エロサイトとか見てないのかな?」
「履歴見るのか?やめろよ。プライバシーの侵害だぞ大賢者様。」
「興味ない?エロ動画。」
純粋な興味本位だけで聞かれると俺もつい素に返っちまうじゃないか。
コントローラーを握ったまま村田の肩にこめかみくっつけてパソコンを覗き込む。
細かくジャンルごとにフォルダ分けされたお気に入りの一番下に
何か怪しげな物があった。
「これ?」
「っぽいな…。」
「無料動画…ロリータ専門ブログ…。」
「こういうのって無料で見れんの?」
「全部じゃなくてDVDからの抜粋みたいだね。ほら、ファイル1は触るまで。」
「…。」
「…。」
「…俺無理、痴漢モノはなんか可哀相になってくる。」
「背徳感あるのはダメなんだ?じゃあこれは?」
「机の上って危なくねーのかな。」
「さぁ?したことないから分からないよ。うちは男子校だし在学中は無理だろうね。」
「……。」
「……。」
「……。」
「……2も見るか。」
俺は高校生カップルが放課後にという設定を気に入った。
それにしても無料動画サイトは凄い。
カットされている部分があるとはいえ、大事なシーンはほとんど見られるじゃないか。
別の動画に移るときもお互いほぼ無言、完全観賞モード。
これで抜こうとかではなく魅入ってしまった。
そのサイトの新着動画をほぼ見終えてしまった俺達は何かに満足して頷きあう。
お兄ちゃんには内緒にしよう。
不自然になることは承知で履歴を消す。
何故履歴を消したと突っ込まれても何を見たか特定出来なければいい。
きっと今夜辺り、怪しげなメールが届くんだろうがな。
ゲームをセーブして電源を落とし、めちゃイケにチャンネルを合わせた。
「渋谷、クラスに可愛い子居ないの?」
「クラス…?可愛いなーってのは居るけど…女子ってすげー固まってんじゃん?」
「文化祭とかは?共同作業ーみたいな。」
「やったよ。渋谷くんいい人だねーって言われて調子乗ってたんだけどその子は結局俺の友達と付き合い始めちゃってんの。」
「リアル…。マジメに作業してたのは渋谷だけど女の子を楽しませてんのは彼だったわけだ。」
「野球好きって子が居ても関東だと巨人率高くてさ。渋谷くん野球部入らないの?って言われると詰まっちまうし。」
「武勇伝話してやりゃいいじゃん。」
「そういうのは自分で言うもんじゃないだろ。」
「…そうだね。自分で言うと美伝も鬱陶しいだけだ。」
双子の弟の考えている事が、最近ようやく感じ取れるようになってきた。
村田自身が少し顔に出してくれるようになったせいもある。
村田は記憶が多いせいもあって大賢者と自分を線引きしている。
だから魔王やってる俺には大賢者で接してくる。
魔王も渋谷有利も同じな俺としてはそれが淋しくて
大賢者のときにあったことを愚痴っぽく話してくれるのは
楽しい話じゃなくても嬉しい。
「お前今誰思い浮かべた?」
「眞王。」
「ちょっとはボカせよ。」
「マジで鬱陶しいんだもん。僕の魔王が渋谷で良かったー。」
「お疲れー。」
村田の頭が寄りかかってきて服が濡れる。
どうせ風呂で脱ぐからいいか。
これが女の子だったら最高なんだけどな。
お風呂上りの女の子がテレビ見ながら俺の肩に頭をコテン。
俺の大賢者様、何故可愛い女の子に転生して下さらなかったのですか。
「渋谷、僕も君の考えていることは分かるんだよ。」
「許せ村田、男としてどうしようもないことだ。」
「男なら女より友情をとれ。」
「じゃあ俺が彼女にして欲しい行動トップ10に入ることすんな。」
「さっき渋谷も僕にしてただろ。動画見てる間ずっと。」
ヴォルフやギュンターの影響か。
村田とのスキンシップまで無駄に増えていたらしい。
お互い男として大事な何かが歪んできている。
だから村田が徐に俺の手に手を重ねてきても違和感があるだけで
嫌悪感はない。非常にマズいですね。
「何で手ぇ繋ごうとしてんの?」
「手ぇ繋ぐってどんな感じかと思って。」
「俺で試す?」
「女の子に試しに手ぇ繋がせてって言える?」
「お前、指細くね?」
「そう?」
握った手を持ち上げて二人で考察してたら勝利が帰ってきた。

「…な…っ!」
「勝利さん、僕達そういう関係じゃありませんから。」
「今更だけどすげー淋しいことしてたよな。」
ドアを開いたまま固まっている勝利に冷静に関係を否定。
次は俺の番だろう、と村田がこっちにかけていた重心を戻そうとしたら
勝利がハッと我に返り叫ぶ。
「待てお友達!」
「は?」
「待て!俺が携帯で写メするまでそのままでいてくれ!」
「それって何萌え?」
「知らねー。」
繋いでいた手を解いて立ち上がる。入り口で打ちひしがれている勝利を跨いだ。
ドアを閉じる瞬間、村田を残していく事に少しの罪悪感を感じたが手を繋いできたのは村田だから勝利はそのままにしていく。
「お友達!手を繋がせろ!お兄ちゃんにゆーちゃんとの関節手繋ぎをさせろ!」
「うわーっ犯されるー!!」

童貞じゃなくて処女喪失?
それだったら一人で卒業しても許す。




2008.03.12

前後編で終わらせようと思ってたのに…。
勝利を部屋に入れたのが間違いだったのか。